大都会ジャカルタの夜の妄想お散歩BGM
(2 min read)
v.a. / Lagu Baru Dari Masa Lalu, Vol.1
https://open.spotify.com/album/5b2swSWZfAc8EZ5v0VTzSi?si=lBLQQNYcTTGpqFk_LNkB6A
インドネシアついでということで、これも。やはり大都会ジャカルタらしい洗練された音楽で同じくEPですけれど『Lagu Baru Dari Masa Lalu, Vol.1』(2021)。エル・スールで見つけた去年聴いてはいましたが、なんだか後まわしになっていました。でもいまこの真夏こそタイミング。
そう、このアルバムの音楽はまさに夏向き。きのう書いたアルディート・プラモノと違い、こっちはぜんぜんレトロじゃなく、コンテンポラリーなR&B/ポップスなんですけども、都会的に洗練されていておしゃれな感じがするというのは共通項。
それもアメリカ合衆国発祥のいまや世界のどこにでもある21世紀型ポップスで、インドネシア色なんかはたぶんちっともありません。ぼくがなぜ聴いてみようと思ったかというと、ひとえにジャケットの雰囲気が都会的でいいなと感じたから、それだけ。ジャケ惚れというほどじゃないにせよ、それに近いものがありました。
Spotifyのトラックリストでミュージシャン名のところを見ても知っている名前はいませんが、エル・スール情報によれば「『プリマヴェーラ』も好評発売中のヴィラ・タリサや同国のR&B〜ポップ・シーンを代表するアンディエンなどの現在人気沸騰中の女性SSWたちがインドネシア・インディ・シーンの重要人物モンド・ガスカロ他とコラボレートしたナンバーを収録」とのことで、要は簡素なコンピレイションなんでしょうね。
ジャケがいい感じですから、それをながめてなんとなく都会の夜のネオンを目にしているような妄想気分にひたって、そうしながらこうした音楽を聴き、ちょっとおしゃれなムードを味わいながら心地よいひとときをすごすような、そんな楽しみのためのBGMとして格好じゃないでしょうか。個人的には四曲目がいちばん好き。
(written 2022.7.30)
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