サブスクで「アルバム」はオワコン??
(3 min read)
https://times.abema.tv/articles/-/10010818
リンクした上の記事だけでなく、音楽系サブスク・サービスの普及とともに「アルバムで聴く」というフォーマットは終わりつつあるようだという議論をときどき目にします。しかし、ホントにそうかな?というとっても強い個人的な疑念と実感をぼくなんかは抱いているんですね。
フィジカルだろうとサブスクだろうと、どう聴くかは自由で千差万別なんだから、そんな「いまはこういう時代だ」という考えというかフレームというか流れというか、そんなもん関係ねえっていうのがぼくの確固たる信念。実際かなりヘヴィなSpotifyユーザーですけど、全聴取時間の八、九割は音楽家サイドが提供したオリジナル・アルバムを聴いています。
Spotifyだと、なんでもプレミアムを登録しない無料ユーザーには(アルバム無視の)シャッフル聴きしか用意されていない時代もあったとかいうハナシを見ることがありますが、そうなの?たったの月額¥980なんだし、ぼくなんかいきなりはじめから有料登録ユーザーでそのまま現在まできていますから、なにも知りません。
Apple Musicはまた違うのかな、ちょっとわかりませんが、とにかく聴くときっていうかなにかのサービスを利用するときにいくらか少額でも対価を払わないと気が済まないっていう人間なもんで、それでも音楽系サブスクはレコードやCDをどんどん買うのと比べたらアホみたいに安価なんだから、と思えば毎月¥1000¥2000くらいはね。
そういうことをやらずに一円たりとも払わず楽しめるだけ楽しみたいたって、そうはいきませんよね。ってことはアルバム聴き時代の終了とか、プレイリスト聴き、シャッフル聴きっていうのは、要するにライトな音楽ファン向けってことで、真剣にというか熱心に追求したいというヘヴィ・ユーザーを念頭においた話じゃないんでしょう。
でもサブスクが(アルバムで次々と聴きまくりたい)ヘヴィな音楽聴きにの用途に向くようには設計されていないかっていうと、まったくそんなことはないよねっていうのを、だれよりもこのぼくがこの身をもって強く強く実感しているところ。そんなこと、ふだんからこのブログをお読みのみなさんはとっくにご存知でしょう。
サブスクならではの聴きかたっていうのもたしかにあって、たとえばSpotifyで毎週金曜更新の新着案内プレイリスト『Release Rader』なんかはマジで助かっている役立っているものですけど、それを流して気になったやつは結局そこからたぐって収録アルバムを聴きますし、えっみんなそうじゃないの?
なんだかんだいって SP → LP → CD と進んできた音楽産業のその物理フォーマットのアナロジーでサブスクも根本的には組み上がっているシステムなんで、サブスクではアルバム単位で聴かないのが流れとかなんてのはただの戯言とか思えないサブスクずぶずぶのぼくでした。
(written 2022.9.23)
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