リズム&ブルーズ/ポップ・クラシックスへのレトロなオマージュ 〜 レイク・ストリート・ダイヴ
(2 min read)
Lake Street Dive / The Fun Machine: The Sequel
https://open.spotify.com/album/5O41WrYns4BBDOtvVx1JFM?si=c1BLik8mTtq_kt451aTtgg
あるときふと流れてきた「ソー・ファー・アウェイ」(キャロル・キング)に惹きつけられ、知っている既存ヴァージョンのどれでもないし…、と思って見てみたらレイク・ストリート・ダイヴとの名前。はじめて出会いました。
調べてみたらボストン出身で、そこそこキャリアを積んだ名のあるバンドみたいです。その「ソー・ファー・アウェイ」はアルバム『The Fun Machine: The Sequel』(2022)に収録。ジャケット・デザインでも暗示されているとおり往年の有名ポップ・ソングのカヴァー集で、選曲も音楽性もちょっぴりレトロ。
全六曲、オリジナル歌手を記載しておきます↓
1 ポインター・シスターズ
2 ディオンヌ・ワーウィック
3 シャニア・トゥウェイン
4 キャロル・キング
5 ボニー・レイト
6 クランベリーズ
レイク・ストリート・ダイヴはフロントで歌うレイチェル・プライスのソウルフルでちょっぴり気だるそうなレイジーなヴォーカルがなんともチャーミングで、といっても男声がリード・ヴォーカルをとっている曲もあります。サウンドはメンバーの生演奏で構成されていますね。
個人的に特に強く印象に残ったのは、ですから4「ソー・ファー・アウェイ」(パラパラと点描するエレキ・ギターもいい)と、1「オートマティック」、それから3「ユア・スティル・ザ・ワン」(男声ヴォーカル)あたり。三つ目の曲知らないなと思って調べてみたら、ポップ・カントリーの歌みたいですよ。
シンプルでなんでもないようなバンドの演奏も、しっかりした技術に裏打ちされているうまいもの。レイチェルのコクのある声と歌いこなしにはそこはかとなくセクシーさもただよっているし、コーラス・ワークだってチャーミングで、曲次第ですけど今作は古典的リズム&ブルーズ/ポップへのレトロなオマージュということで。
(written 2022.12.25)
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