お年頃
(2 min read)
っていうのはあがた森魚のことばで、敬愛しているミュージシャンが続々亡くなっているなこのごろ、みんなそういう歳か、それにしても多いぞって思うのは、実はむしろ聴き手のこっちのほうがそういう年代になったんだという意味。
今朝もトム・ヴァーレイン(テレヴィジョン)の訃報が飛び込んできて、個人的にはそうでもないミュージシャンでしたけど、ジェフ・ベックとか高橋幸宏(というかYMOだけど)とかは若いころから大好きだったから、続くのがさすがのぼくもちょっとね。
たしかに最近どんどんみんな亡くなるなぁっていう印象があるんですけども、考えてみたらぼくらが高校〜大学生のころに絶頂期で活躍していたミュージシャンってたぶん20代くらい(音楽家の最充実期)だったわけですから、こっちが還暦になれば、先輩はそりゃみんな死ぬようなことになっておかしくないわけですよ。
ですから音楽ファンでも(精神的)世代によっては、たとえばヒップ・ホップやR&B世代とかだとまだまだ好きなミュージシャンがいい歳になってしまって…というようなことにはなっていないはず。そんなみんなだっていずれはいまのぼくらと同じような思いをする時がそのうち来ます。
それなもんで、だからあがた森魚の言う「お年頃」っていうのがまさにピッタリだなって思うんですよね。どんな音楽のファンもどんな世代も必ず通過する儀式みたいなもん。ぼくらはたまたま1970年前後くらいがピークだったような音楽を愛してきたから、いま2023年にこうなっているというだけの話。
(written 2023.1.29)
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