ファンク・ブルーズ五題(3) 〜 イーストサイド・キングズ
(2 min read)
Eastside Kings / テキサス・ファンキー・ブルース最前線
https://open.spotify.com/album/66vmErRZu8DGwDIphPDMiZ?si=_hk_qdIvSjupwwMy7ncMPQ
これもPヴァイン製のサブスク・プレイリスト『P-VINE recommended BLUES & SOUL feat. STAN MOSLEY』で知ったもの。イーストサイド・キングズとは個人的に初耳で、アルバム題はなぜかの日本語『テキサス・ファンキー・ブルース最前線』(2016)。日本企画アルバムなんでしょうか。
テキサス州オースティンのイースト・サイド出身メンバーがやっているからこのバンド名があるみたいで、リーダーはオルガン奏者&シンガーのピー・ウィー・カルヴィン。ふくめ総勢七名で編成されています。Spotifyにあるアルバムは『テキサス・ファンキー・ブルース最前線』一個だけ。
カヴァー曲にもちょっと特色のある作品で、なかでも特に2「レット・ザ・グッド・タイムズ・ロール」、7「クライ・トゥ・ミー」、13「ブギ・チルン」あたりはぼくでも知っているくらいな有名スタンダード。それをグルーヴィ&ファンキーに料理しています。
それらもオリジナル曲もふくめ、全体的にいかにもテキサスらしいシャッフル・ビートが多く、なかには典型的ジャンプ・ナンバーみたいに仕上がっているものもあり。21世紀の作品ですけど、このへんローカルに根づいたブラック・ミュージックの伝統は不変なんでしょうね。
タイトなファンク・チューンやなつかしめフィールのインスト・ナンバーだってあるし、聴いていてとにかく文句なしに楽しい。ブルーズ系のアメリカ黒人音楽、特に1940〜60年代あたりのそれがお好きなファンのみなさんであれば、ぼくと同じように愉快な時間をすごすことができるはず。
(written 2023.1.3)
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