アルバート・コリンズ直系 〜 ミシシッピ・マクドナルド
(2 min read)
Mississippi MacDonald / Heavy State Loving Blues
https://open.spotify.com/album/3Yh5Oq9qa4e7PvKN3bCPTQ?si=a6FPNTpjSumrYJQmnIeLdg
若手新世代ブルーズ・ギターリスト&ヴォーカリスト、ミシシッピ・マクドナルドの新作『Heavy State Loving Blues』(2023)が出ました。ぼくも前から注目していた存在ですが、今作はひときわ切れ味がよくなったので、これだったら書き残しておこうという気になれます。
聴きどころはなんたってアルバート・コリンズ系といえるパキポキ・ギターのカッコよさ。歯切れよくたたみかけてくるこうしたサウンドはヤミツキになっちゃう生理的快感で、じっさいラスト10曲目「Blues for Albert」なんか明確にコリンズへささげたインストルメンタル・ブルーズ。
全編ブルーズ・ギター・ソロなんですが、はさまれるように途中でちょっとだけナレイションが入ります。そこではミシシッピ・マクドナルドがいつどうやってコリンズのレコードを知ったかという出会いや感謝のことばがつづられています。
これだけでなくアルバム全編でサウンドの粒だちがよく、ギターがよく鳴っているのがわかりますし、自作のファンキーなソングライティングも以前に増して充実しているし、だれがアレンジをやっているのか適度にカラーを添えるホーン・セクションもほどよいころあい。
ヴォーカルのほうは正直いって「がんばっているな」という以上の感想を持ちにくいんですが、今後はさらに向上するでしょうし、なによりこれだけ弾ければね、エリック・クラプトン〜スティーヴィ・レイ・ヴォーンの系譜に連なる新世代として現役のパワフルさを聴かせつける力作といえるはず。
(written 2023.2.21)
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