王道路線のカーボ・ヴェルデ音楽 〜 ネウザ
(2 min read)
Neuza / Badia Di Fogo
https://open.spotify.com/album/4O37hEglhcvi5kmRkzrv93?si=YmkSkhn6QuCvKG-fCyCw5Q
bunboniさんのブログで知りました。
https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2023-03-17
カーボ・ヴェルデ人歌手、ネウザの2018年作『Badia Di Fogo』は、なんでもUSのカーボ・ヴェルデ移民コミュニティが制作したインディものらしく、内部でしか流通しないのだそうです。サブスクで聴ければ、ぼくとしてはフィジカルの入手がどうとか気にしないので。
新世代ポップスじゃなくて、コラデイラやモルナなどカーボ・ヴェルデの伝統リズムをストレートに使った従来的王道路線の安定した音楽で、新奇にちっとも色目を使わず、どこまでも堅実な音楽づくりに徹する姿勢はすがすがしく好感が持てますね。
特に個人的お気に入りであるコラデイラが多用されているのがなんともうれしい。楽しいしダンサブルで、じっさい部屋で聴いていても勝手にヒザや腰が動いちゃう2、3、5。コラデイラじゃないけど7、8のダンス・ビートもいいな。
じっくり歌を聴かせるモルナでも、つくりこまれたしっかりしたサウンドに味のあるヴォーカルが乗って実におだやか。踊れるコラデイラ系とのバランスっていうかアルバムの構成もよく練られていて、プロデュースが好適なんですね。アレンジはカク・アルヴェスらしいけど、プロデューサーはだれだろう。
ネウザの歌も落ち着いていてやわらかく自然体な歌いかた。前から言っていますようにこねくったり張りすぎたりコブシぐりぐりなどせず、ナチュラル&スムースに声を出すおだやかな歌手こそ近年のぼくの好みですから。
(written 2023.3.23)
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