コンテンポラリーR&Bもたまにちょっと 〜 ジョイス・ライス
(2 min read)
Joyce Wrice / Motive
https://open.spotify.com/album/2IVlGSUdl1ZTeSjOj8tMEr?si=lCiwKRVbQsOR-EZmcItinw
すこし好きなコンテンポラリーR&B歌手、ジョイス・ライスの最新作『Motive』(2022)は、といっても五曲たった14分のEPサイズ。昨年秋に来日公演をやったみたいで、その直前にタイミングをあわせるようにリリースされたもののようです。
来日公演には行っていませんが、そのときリリースされた『Motive』を現在までわりとよく聴いているっていうわけです。CDでもリリースされたとのことですよ。現在進行形のコンテンポラリーR&Bがどんななのかてっとりばやくわかるし、それにジョイス・ライスの歌はわりとクールでさわやかですよね。
先行シングルだった1「Iced-Tea」、アフロビーツ路線の2「Spent」と、出だしからマジでいい感じ。ソリッドなビートを軸にしたサウンド空間を泳ぐように歌っていくたたずまいもステキです。ヴォーカルにはややアーリー00年代っぽいところもあり。
クールでさっぱりした感じで、決して重たかったりムサ苦しかったりしない近年のコンテンポラリーR&Bは、その点において流行のおだやか系ジャジーなレトロ・ポップと相通ずるものがあると、だれも言わないけどぼくはそう感じています。
ここ10年ほどのポップス界におけるグローバルな流行、傾向というわけで、全世界的に音楽はあっさりさっぱり淡々とした薄味路線へと舵を切りました。下品で濃厚強烈なものがいいというオジサンだったぼくも以前だったら理解できなかったかも。
(written 2023.5.5)
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