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2023/09/06

しんどいとき助けになる音楽(14)〜 カエターノ・ヴェローゾ

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(2 min read)

 

Caetano Veloso / Fina Estampa

https://open.spotify.com/album/6fBP4q8gYKo4LU9V6zVT3i?si=jaARo-5yToOPQF-yTMtbYA

 

こないだ思い出すきっかけがあったカエターノ・ヴェローゾ(ブラジル)の『粋な男』(1994)。これホントめっちゃ好きなんです。やっぱり肌あたりのやわらかいフィーリン集っていうのがですね、いまのしんどいぼくにはピッタリ。

 

フィーリンっていうかラテン歌曲集だから、ブラジル人のカエターノですけど本作は全編スペイン語。当時の相棒ジャキス・モレレンバウムがチェロとオーケストラ・アレンジを担当し、きれいなきれいな世界を構築しています。それだけでも聴き惚れるくらいの。

 

その上で歌うっていうよりなめらかにすべっていく感じのカエターノのヴォーカルも実に気持ちよくソフト。選曲もいいしアレンジいい歌もいいっていう三点揃いで、これぞカエターノの最高傑作であろうとぼくなんかは前から考えています。

 

これの次作にあたるライヴ・アルバム『Fina Estampa Ao Vivo』(1995)は、そこまでのキャリア全体をふりかえる総決算的な作品。スケールが大きいし充実していて、カルメン・ミランダとかブラジル語の歌もあり。汎ラテン・アメリカ的視点があって楽しいものの、ややフォーカスが甘いかなという気がちょっぴりしないでもないです。

 

(written 2023.8.26)

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