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2024/02/05

なんでもないジャズ・ピアノ・トリオだけど 〜 立石一海

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(3 min read)

 

Kazumi Tateishi Trio / meets Beautiful Standards

https://open.spotify.com/album/0eEfR2lSeW2SaYZ4BEFXUH?si=RpAMMZtLSdqbfPAfCCOb6g

 

立石一海(たていしかずみ)というジャズ・ピアニストに出会う機会がありました。オフィシャル・ホームページがあるのでくわしいことはそちらをぜひお読みいただきたいと思います。そこに書いてある以上の情報はぼくも知りません。

http://www.kazumitateishi.com/

 

聴いたのは『Kazumi Tateishi Trio meets Beautiful Standards」(2023)というアルバムで、タイトルどおり立石が数々のスタンダード、かなり有名なやつで、しかも多くがきれいなバラードをとりあげて、ひたすら美しく淡々と弾いているもの。

 

ジャズのピアノ・トリオで、有名スタンダードをそのままひねりなくきれいに演奏しているだけなんてものに興味を示すことができないよというかたもいらっしゃると思います。ぼくもちょっと前までそうでした。

 

そりゃあそうだよね、本作でやっているのは「酒とバラの日々」「いそしぎ」「いつか王子様が」「セント・ルイス・ブルーズ」「マイ・フーリッシュ・ハート」など、あまりにも知られすぎているド定番なものばかり。

 

それをそのままきれいに弾くだけじゃあ、もはやいまどきなにも表現できないよ、2023年なんだよ、という考えもあると思います。ジャズ進化幻想みたいなものにとらわれていれば。

 

ぼくは考えかたがこのごろちょっと変わりました。レトロ・ブームというのもあるし、おなじみの定番スタイルがいま再び見なおされるようになってきているじゃないかというのをひしひしと感じ、共感もしています。歴史は回るんです。

 

立石は数々のミュージシャンのプロデュースなどもこなしているということで、いはば熟練のプロ音楽製作者ピアニストが弾くとこうなるっていう一種のお手本、ケース・ワークみたいなものを本作で示しているんじゃないだろうかと思うんですよね。

 

それになによりいっさい波風立たないひたすらおだやかできれいなスタンダード演奏の世界っていうのは、聴いていてぼくは気持ちいい。いまは心身ともに弱っていますから、そうした音楽が沁みるっていうか癒しになるという個人的な事情もあるんです。

 

(written 2023.12.12)

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