カテゴリー「コーヒー」の2件の記事

2022/01/20

歴史を感じながらコーヒーを飲む

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(5 min read)

 

Twitterでフォローしているカフェバグダッドさんが、以前トルコ・コーヒーのことをnoteに書いていたことがあります。
→「トルコ・コーヒーはなぜ素晴らしいか1」
https://note.com/cafebaghdad/n/n81ebfaf0d0cd

 

そうです、愛好家でも、コーヒーを淹れて飲むときに、そもそもコーヒーの歴史を感じながらやりたいというひとはあまりいませんよね。

 

人類のコーヒー愛飲史をたどると、初期は炒った豆を粉砕してお湯を注ぐか水から投入して沸かすかして、それを濾したりせず、そのままうわずみ液をすすっていたんでしょう。文献資料にあたるとそういう記述が出てきます。

 

トルコ・コーヒーは、こうしたコーヒー・メイクの歴史を実感しながら飲めるというのがいいんです。とはいえ、こちら愛媛県ではトルコ・コーヒーを出してくれるお店もないし、自宅でやるには専用マシンを買わないといけないしで、どのみちちょいハードル高め。

 

だから、かなりなブラック・コーヒー愛好家として40年以上生きてきたぼくも、ずっと紙製のフィルターで淹れるという最も一般的に普及している方法をとってきたわけです。うまくやればとってもおいしいし、プロのやるカフェやレストランでもペーパー・ドリップで淹れて出すところは多いです。

 

ところが、ちょっと思うところがあったのと推薦してくれるかたがいたのとで、四年くらい前、2018年ごろだったかな、フレンチ・プレスでコーヒーを淹れるというのをはじめてみたんですよね。

 

フレンチ・プレス(or たんに「プレス」)とは、専用の器具に挽いた豆を入れ、熱湯を注ぎフタをして、そのまま四分待ったら、フタに付属するプランジャーを押し下げ金属製メッシュで豆を沈めて、上のコーヒー液をカップに注ぐというもの。

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紙でも布でもフィルターで濾すと豆かすが液のなかに混じりこまず、透明で飲みやすいすっきりしたコーヒー液ができあがりますよね。もちろんそれでいいんですけど、コーヒー本来のうまみ成分までフィルターがシャットアウトしてしまうところはちょっとした問題です。

 

コーヒー・オイルもふくめコーヒーのうまみ成分を残さずフルに味わおうと思ったら、初期のように歴史的な淹れかたをするか、現代でも(コーヒー飲用の起源地たる)中東地域では一般的なトルコ・コーヒーみたいにやるか、どっちかしかありません。

 

フレンチ・プレスは、こうしたコーヒーの味わいをフルに楽しみたい&歴史を実感したいという面と、淹れやすく飲みやすいという実用面の双方をまずまず折衷できる、そこそこいい妥協点なんです。フィルター・ドリップ方式ではほぼ味わえないコーヒー・オイルもちゃんと出ます。

 

フレンチ・プレスの金属製メッシュはペーパー・フィルターなどとは仕組みが根本的に異なるものですから、ミルで豆を挽く際に極粗挽きにしてみてもどうしても出てしまう微粉がコーヒー液のなかに混じり込み、注いだカップの底に沈殿します。

 

ですので、カップの底の最後の一滴まで飲みきることはできず、その直前でストップするしかありません。あとくちがちょっとあれなんですけども、コーヒーのうまみ成分であるオイルが余さず液のなかに出てきますので、濃厚でフル・ボディな味わいになって、もうホントそれがずいぶんとおいしくて、コーヒー・タイムが楽しいんです。

 

コーヒーの極細微粉と油分がいっしょくたで液に混じり込むわけですから、もちろんプレス器具のケース内部も金属製メッシュも注いだカップの内壁面も、どろどろによごれます。洗剤を使っての洗浄もめんどくさい。

 

でも「ある程度」コーヒーの歴史を感じつつ真のうまみを味わうように飲みたいと思えば、日本の一般家庭人にはこれがほぼ唯一に近い選択肢。よごれるので洗浄が…っていうのはトルコ・コーヒーでもそうだし、初期の歴史的淹れかたでも同じだったはず。

 

ぼくだっていつもフレンチ・プレスで淹れているわけではなく、そのつど気分でフィルター・ドリップ方式と使い分けていますし、アイス・コーヒーをつくるときはドリップ方式じゃないとおいしいのができないですね。毎日一度はフレンチ・プレスで淹れたフル・ボディの濃厚なホット・コーヒーを飲んで、楽しいひとときを音楽とともに味わっています。

 

(written 2021.12.23)

2018/01/22

Brown-Eyed Beauty

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ついこないだまで僕はコーヒーを淹れるのに、ペーパー・ドリップ(右)でやっていました。しかし Twitterでなかよくさせていただいているサム・クックきちがいお二人のうちのおひとかたに、三年くらい前かな?コーヒーはフレンチ・プレス(左)で淹れたらいちばん美味いですぞと教えていただいていました。

 

 

そのころ、僕はペーパー・ドリップ用のフィルターの買い置きが文字どおり山ほどあったので、フレンチ・プレスの器具を買うのも後まわし。

 

 

つい数日前にようやくフィルター・ペーパーがなくなりかけてきたので、フレンチ・プレスの器具を買いました。これで紅茶を淹れるのを、以前から見ることがあるので、マシンじたいは見慣れたものです。

 

 

挽いた豆を入れます。

 

 

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熱湯を注いで少し待って蒸らします。

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お湯を注ぎきったところ。

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コーヒー液が好みの濃度になったら、ゆっくりゆっくり押し下げます。

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数度、フレンチ・プレスでコーヒーを淹れて飲んでみたのですが、これが実に美味いです。紙でもネルでもドリップ方式との違いは、大きく言って四つ。

 

 

(1)抽出時間はフレンチ・プレスのほうがちょっとだけ長いか、いや、でもほぼ同じですかね。自宅でのコーヒーは暇なときにゆったりとした気分で淹れて飲むので無問題。急いですぐ淹れてすぐ飲みたい日常もありますが、使い分ければいいだけです。

 

 

(2)ドリップ方式では、コーヒー豆にある油分は濾過されずフィルター上に残ってしまいますが、だからその分さっぱりした飲み口のコーヒー液になるわけですが、フレンチ・プレス方式だと、液に油分もいっしょに溶け出すので、コクや旨味は一段とアップします。油分だけでなく、コーヒー豆の持ち味100%をすべて液に出せているように思います。だから下手にやると雑味まで出てしまいそう。淡白がいいか濃厚がいいかは、そのときどきの気分と体調で淹れ分けることにします。

 

 

この写真では、油分も溶け出しているのがわかりにくいですね。

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これでどうでしょうか?おわかりいただけますか?

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(3)ただし、抽出したコーヒー液を飲むときに、フレンチ・プレス方式だと、コーヒー・パウダーの細かいもの(は、自宅のハンド・ミルだと、粗挽きにしてもまあまあ出ます)まで出てくるので、カップの底にそれが沈みます。したがって、カップに注いだ液体を最後までぜんぶ飲み切ることはできません。ターキッシュ・コーヒーにちょっとだけ似ていますね。

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(4)淹れ終わったあとのコーヒー豆カスの処分は、ペーパー・ドリップ方式がいちばんラクチン。細かくなった豆までぜんぶ紙でくるまれているような状態になっていますから、それをポイっと捨てればいいだけです。フレンチ・プレスだと、豆カスがガラス器具の底に沈んでいるので、それも洗い流す必要があります。

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これら四点のうち(3)と(4)は今後の研究課題ですね。どなたかお詳しいかた、こうやるといいよとご存知のかたがいらっしゃれば、ぜひ教えてください。

 

 

できあがりのコーヒー液の味は、フレンチ・プレスで淹れたほうがグンと美味いので、あとは現実的な手間との兼ね合いですね。また、ペーパー・ドリップの紙は一回使ったら終わりの消耗品で、僕のばあいどんどん淹れるのでどんどんなくなりますが、フレンチ・プレス方式だとそのコストがないのは助かります。
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