カテゴリー「ロック」の281件の記事

2024/01/18

ノー・メイクなラーキン・ポー 〜『An Acoustic Companion』

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(1 min read)

 

Larkin Poe / An Acoustic Companion

https://open.spotify.com/album/1ufpBalo39GCHCvbVQMgmY?si=beVBxRMQTneLW2P4PcO5Mw

 

アクースティック・アルバムを出すと以前予告していたラーキン・ポー。出てみたらたった四曲13分のEPなのでちょっとあれですが、でもその『An Acoustic Companion』(2023)は飾らないノー・メイク姿のローヴェル姉妹が聴ける気がして、これはこれでなかなかいいです。

 

四曲すべて今回のためのオリジナル。しかも特徴的なのは二人のギターとヴォーカル、ラップ・スティールだけでサポート・メンバーがいないこと。ベースもドラムスもなしです。それが二人のあたたかみとかプライベートでインティミットなフレンドリーさをかもしだしていて、ちょっと好きですね。

 

比較的おとなしめの曲が中心だというのも二人だけでやっているせいでしょうか。バンドでやるときはかなりハードになることもあるブルーズ・ロック志向なんですが、南部的なディープさはそれでもしっかりあるし、こうして静かにやっていても、根本はいままでの諸作と同じだなとわかります。

 

(written 2023.11.5)

2024/01/02

レニー・クラヴィッツはルーツ・リスペクト系の大先輩かも

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(2 minh read)

 

Lenny Kravitz / Mama Said

https://open.spotify.com/album/7A3LlV59lh4KljWa7I6Tks?si=2hriY0TcT1650xjqeR2XAQ

 

ルーツ・リスペクト系といえばで思い出したレニー・クラヴィッツ。すっかり忘れていましたが、いまどうしているのでしょう。出会ったのは三作目『Are You Gonna Go My Way』(1993)でのこと。さかのぼって聴いてみたら二作目『Mama Said』(91)がいちばんの好みとなりました。

 

主な活躍期は1990年代でしたが、90年代にはクラシック・ロックのリバイバル・ムードがあったのはたしかなことで、レニーもその流れのなかにいた一人だったということでしょうか。

 

レニーのばあい、70年代初期ごろのジョン・レノンを意識したような曲も多く、『ママ・セッド』にもあります。曲づくり、サウンド・メイク、ギターやオルガンの使いかたなど、かなり影響を受けたに違いありません。

 

楽器やスタジオ機材などもあのころのヴィンテージものを使うというこだわりようで、個人的な偏愛ぶりというか、つまりはルーツ・リスペクトな姿勢が鮮明な音楽家でした。

 

『ママ・セッド』にはクラシック・ロックな曲ばかりでなく、70年代フィリー・ソウルっぽいものもあったりして、要するにあのころのああした一連の音楽群を愛していたんでしょうね。

 

1960〜70年代がロックやソウルなどにとって非常にスペシャルな時代だった、すなはち黄金時代だったというのは確実にいえること。だからそこへあこがれ回帰していく音楽家はいつの時代でもとうぜんいるんでしょう。

 

90年代と2020年代はその意味でちょっと似ているということかもしれません。そんなことをレニーの『ママ・セッド』を今一度聴きかえしながら感じました。レニーは現代のルーツ・リスペクト系の大先輩かもですね。

 

(written 2023.12.25)

2024/01/01

あのころのザ・バンドのように 〜 ジェイミー・ワイアット

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(3 min read)

 

Jaime Wyatt / Feel Good

https://open.spotify.com/album/4OmmXsHm3IutzsXt5xGVvB?si=hWjnwffCRkKGvvFesblNVg

 

萩原健太さんのブログで知りました。

https://kenta45rpm.com/2023/11/27/feel-good-jaime-wyatt/

 

これもルーツ・リスペクト系な若手音楽家の一人、ジェイミー・ワイアット(ロス・アンジェルス出身)。そもそもカントリー歌手なんだそうですが、三作目『Feel Good』(2023)はいい感じのソウル・テイストで、つまりカントリー・ソウルな音楽になっているのがグッド。

 

グレイトフル・デッドのカヴァーが一曲あるほかはすべてジェイミーの自作で、しかも仲間といっしょにスタジオでセッションを重ねながら練り上げていったものらしく。メンフィスで録音したようですよ。

 

プロデューサーをブラック・プーマズのエイドリアン・ケサダがつとめていて、だからこんな感じのカントリー・ソウルに仕上がっているんですね。ケサダはうまあじのギターを随所で聴かせています。それもポイント高し。

 

カントリーのみならず、ブルーズ、ソウル、ゴスペルといったUSアメリカン・ルーツ・ミュージックが渾然一体となっているサウンドで、ついつい惹き込まれます。要するに1970年前後ごろのロック系ミュージックそのまんま。なかにはザ・バンドそっくりに聴こえる曲もあります。

 

ザ・バンドみたいなあのころのああしたロックなどへのリスペクトを隠さずストレートに表出している若手が増えているというのは昨日も書きましたが、この現象がいったいどういうことなのか、背景になにがあるのかといったことはぼくはまだまとめられません。

 

ただ、あのころからずっと現役で2020年代も活躍しているベテランも多いし、そうしたひとたちがソーシャル・メディア・アカウントを持って発信していたり、さらにはサブスクの普及で古い音楽にアクセスしやすくなったという事実は、間違いない理由としてあるでしょう。

 

そう、サブスク世代にとっては新しい音楽も古い音楽も時代感覚なくフラットで等距離で身近なんですよね。だからこそのレトロ・ブームにしろルーツ・リスペクト系の台頭なんじゃないかと思います。

 

(written 2023.12.24)

2023/12/31

レトロというよりルーツ・リスペクト

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(2 min read)

 

といったほうが正確なんじゃないかと思える音楽家たちがいます。これは以前妹尾みえさんとおしゃべりしていて気がついたこと。妹尾さんは主に日本の若いミュージシャンたちに言及していたんですが、同じことがUSアメリカの若手についてもいえるはず。

 

つまり1970年前後ごろのブルーズ、ロック、ソウル、カントリーなど一連のルーツ志向の音楽家群に対するストレートな愛を持ち、それをみずからの音楽で現代に表現しているような音楽家がここ数年目立って増えてきているようにみえるんです。

 

あのころからちょうど50年ほどが経って、ああした音楽の滋養分とまかれた種が、若手のなかで芽吹き成長つつあるのではないでしょうか。定着するのにそれくらい時間がかかったのかもしれません。

 

これは近年のアメリカーナの動きとも連動していることで、カントリーのみならずアメリカン・ミュージック・ルーツを志向する流れがあきらかに上昇してきているでしょう。

 

そもそも1970年前後ごろのごたまぜルーツ・ロック、特にLAスワンプとかが元来アメリカン・ルーツ志向だったわけですけれども、時代を経て同傾向な志向を持つ若手ミュージシャンが出てきているよねえと、そんなふうにみえているんですよね。

 

スワンプ・ロック、ブラック・ミュージックなど1970年前後ごろの音楽を下敷きにしてというか踏み台、バネにして20世紀初頭ごろのルーツへさかのぼり、それを現代的に表現している若手が増えているのは間違いありません。

 

そうした動きをなんでもレトロとくくるより、やはりルーツ・リスペクトな音楽だとみなしたほうが適切じゃないでしょうか。

 

(written 2023.12.23)

2023/11/23

ブリティッシュ・インヴェイジョン再燃 〜 ビートルズ、ストーンズ

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(2 min read)

 

The Beatles / Neither Red Nor Blue 1963-1970

https://music.apple.com/jp/playlist/nothing-but-pop-file-vol-79-the-beatles-neither-red/pl.u-A8xkC25ge26?l=en-US

 

萩原健太さんのブログからパクりました。

https://kenta45rpm.com/2023/11/16/nothing-but-pop-file-vol79-the-beatles-neither-red-nor-blue-1963-1970/

 

ビートルズのいはゆる赤盤青盤も2023年増補エディションがこないだ出ましたが、そのどっちにも入っていない秀曲を時代順に選んだものがいちばん上の健太さんプレイリスト。聴いているとなかなか楽しいですよ。

 

ファンなら知っているものばかりですから、ぼくなんかがいまさら言うことなんてないんですけれども、それにしてもここのところのビートルズ人気再燃ぶりはかなりなものですよね。

 

今年後半はまずローリング・ストーンズの新作アルバムが出て、それもかなり大きな話題だし、続くようにビートルズ最後の新曲「ナウ・アンド・ゼン」がリリースされ、それがブリティッシュ・インヴェイジョン再燃を決定づけました。

 

次いで赤盤青盤の最新エディションも出たということで、さまざまな音楽チャート上位をビートルズとストーンズが独占するなんていう事態になってしまい、こんな2023年、だれが想像できたでしょうか。

 

やっぱりロック界も定番ものっていうかクラシカルなものがいつまでもすたれず人気だってことなんでしょうね。ブランド力というか。こういうのを見ていると、ロックは既成のものに対する反抗・抵抗だとするむかしからある一部言説がまやかしにすぎないことがよくわかります。

 

いまだ現役のストーンズなんか来年春からUSツアーをやるそうですから。

 

(written 2023.11.21)

2023/10/12

いまどきラーガ・ロックな弾きまくり 〜 グレイン・ダフィ

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Gráinne Duffy / Dirt Woman Blues

https://open.spotify.com/album/3pEr5QdlF89ufMoOHASyum?si=X3JaeVHPQEmI_CCIHQSunA

 

アイルランドのブルーズ・ギターリスト、グレイン・ダフィは、いままでにヨーロッパで多くの音楽賞を受けてきた存在らしく、なんでもアイルランドを代表するブルーズ・ギター・ウーマンと評されているとのこと。

 

そんなグレイン、USアメリカ進出六作目にあたる最新作『Dirt Woman Blues』(2023)が出ましたので、ちょこっと手短に書いておきましょうか。聴いてみたら、特にギターのほうは印象に残るものがありましたから。

 

ダートなんていうことばを使ってあることがブルーズ・ミュージックなんだという端的な表現ですが、実際の音楽はそんな泥くさくナスティな感じはせず、もっとさっぱりしている印象です。ブルーズというよりロックですしね。

 

それでもぐいぐい弾きまくり聴き手をうならせる場面が多少あります。特に6「Sweet Liberation」後半のジャム・パートとか、8「Yes I Am」のギター・ソロ・パートとか。後者なんかむかしのことばでいうラーガ・ロック(古っ!)そのもので、70年代にいっぱいあったあんな雰囲気そのまんまの熱い熱い弾きまくり。

 

こうした部分はギターリストとしての腕前を存分にみせつけるもので、じゅうぶん聴きごたえがあります。もちろんスタイルとしては古いんで、エレキ・ギター弾きまくりソロのあるブルーズ・ロックとかは、ぼくは大好きだけど新世代音楽好きとかにはアピールしない音楽かもしれません。

 

(written 2023.6.4)

2023/09/05

シティ・ポップとしてのキャロル・キング「イッツ・トゥー・レイト」

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Carole King / Tapestry

https://open.spotify.com/album/12n11cgnpjXKLeqrnIERoS?si=4ZQYuodbSxS0wCh7ebSFNA

 

『ライター』を聴きかえした際、ついでだからとやっぱり『タペストリー』(1971)も聴いたんですけど、今回は新発見がありました。シングルでヒットもした3曲目の「イッツ・トゥー・レイト」がめっちゃおしゃれで都会的。

 

だから、ある意味1971年にしてシティ・ポップの先駆けみたいになっているなあ、とあらためて感じました。特に中間部でギター〜ソプラノ・サックスと続くソロ・パートはややジャジーというかフュージョンっぽさをもただよわせ、この曲の都会ムードをいっそう高めています。

 

楽器ソロはほかにも入っている曲があるのに、なんか「イッツ・トゥー・レイト」だけムードが違いますからね。かなり洗練されているし、コンガまで使われているややラテンな雰囲気でリフまで考えられていて、かなりていねいにアレンジされています。

 

もうなんか聴けば聴くほどシティ・ポップ・チューンとしか思えなくなってくるんですが、キャロルも最初はNYCで活動していたんだし、西海岸に移ってからも大都会ロス・アンジェルス在住で、ソング・ライティングにおしゃれで都会的な要素があっても不思議じゃないなとは思います。

 

『タペストリー』全体ではそんなムードあまりないだけに、「イッツ・トゥー・レイト」の都会っぽさ、ジャジーさが目立っている気がしますね。

 

(written 2023.8.25)

2023/07/18

ロックでサンタナ「ブラック・マジック・ウーマン」以上の悦楽なし

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(3 min read)

 

Santana / Abraxas

https://open.spotify.com/album/1CHUXwuge9A7L2KiA3vnR6?si=xQhJ4XjqRtmCfiSv_m2fwQ

 

こないだなにかのきっかけでふと思い出すことがあって(@スターバックスコーヒー松山市駅前店)聴きなおしたサンタナのアルバム『Abraxas』(1970)、ってかそのとき聴いたのは2曲目「ブラック・マジック・ウーマン」だけだったんですけど、それが最高じゃないですか。あのときスタバでコールド・ブリュー・コーヒー飲みながら聴き、あらためて感銘を受けました。

 

いまとなってはロック・ミュージック・ソングのなかでいちばん好きなのがサンタナ版「ブラック・マジック・ウーマン」かもしれません。ピーター・グリーンが書きフリートウッド・マックでやったのがオリジナルではありますが(1969)、どう聴いてもサンタナのレンディションがはるかに魅力的。

 

マック・オリジナルからしてラテン・ブルーズだったので好きにならないわけがない曲ではありましたが、UKブルーズ・ギターリストのグリーンとしてはラテン・テイストをさほどに強調はしていなかったと思います。サンタナのはそこを拡大したのがグッド。

 

そもそも序章になっている1曲目「シンギング・ウィンズ、クライング・ビースツ」が終わり本編幕開けたる2「ブラック・マジック・ウーマン」がはじまると、その瞬間のスリルと色気にゾクゾクしますよね。オルガンとパーカッションが雰囲気をつくるなかカルロス・サンタナのギター・イントロが流入した刹那、はやイキそう。

 

一瞬のブレイクがあってギター・ヴォリュームをくいっと持ち上げイントロが本格的に弾かれるあいだは絶頂が続いている感じで、むかしはそこからグレッグ・ローリーのヴォーカルが入ってくるとちょっとガッカリな印象を持っていました。カルロスのセンシュアルなギターをもっと聴きたいぞと。エクスタシーがずっと続けばいいのにと。

 

現在ではヴォーカルも楽しいしラテンなエロスに満ちているなと感じるようになりました。いったん終わってやはりカルロスのギター・ソロ再開。それを聴いているあいだは艶っぽい気分で楽しくってしかたがないですよ。

 

その後やはり歌、次いでカルロスはイントロと同じフレーズを弾いて幕閉じとし、メドレーになっているインスト・ナンバー「ジプシー・クイーン」(ガボール・ザボ)へとなだれ込みます。

 

(written 2023.7.12)

2023/06/25

王道のアメリカン・ルーツ・ロックは永遠に不滅です 〜 トレイシー・ネルスン

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(3 min read)

 

Tracy Nelson / Life Don’t Miss Nobody
https://open.spotify.com/album/28gauff9JHiO1Co73MvUnP?si=rPTDfCLyTLCpIxB4qYbuCA

 

米西海岸ベイ・エリアのブルーズ・ロック・バンド、マザー・アース(1968〜77)創設時からのリード・シンガーとして活躍したトレイシー・ネルスン。同バンド在籍は72年ごろまで。74年からソロで活動しています。

 

ですからトレイシーもだいぶキャリアが長いわけですが、最新アルバム『Life Don’t Miss Nobody』(2023)がずいぶんいい出来で胸に沁みる内容。個人の感想ながら、こうしたブルーズ・ロックっていうかアメリカン・ルーツに根差したロック系ポップスは永遠に不滅なんだなあとの感慨を強く持ちました。

 

ブルーズ要素はもう古いとか時代遅れとか言うみんなにまどわされず、いままでどおりこれからもこうしたエヴァーグリーン・ミュージックを聴き続けていきたいし、じっさい新作もいまだどんどん出ていますからね、ベテラン・若手の別を問わず。

 

本作にはブルーズ・ロックというよりブルーズ・ミュージックそのものだろうと思えるようなものも二曲あります。4「Your Funeral and My Trial」と9「It Don’t Make Sense」。ブルージーなスライド・ギターやハーモニカをフィーチャーし、こ〜りゃいいね。ほんとこういうの快感です。

 

かと思えばクラリネットの入るトラッド・ジャズふうなものがあったり(5)、伝承曲の7「Hard Times」ではアコーディオンが使われていて南部ふうのイナタい雰囲気でありつつ毅然としたヴォーカリストの心境もうかがえる内容で、すばらしい。

 

ウィリー・ネルスン参加の8曲目はやはりカントリー・ソングですが、ブルーズ・ロックとの境界線を感じない内容。カントリーだってもとはといえば白人版ブルーズとしてルーツ的には出発したんだし、トレイシーもウィリーもそのへんの事情というか伝統を体現しているわけでしょう。

 

ラテンというかカリビアンなロックンロールも二曲あり(10、12)。うちチャック・ベリーをカヴァーした12「Brown Eyed Handsome Man」ではトレイシー、アーマ・トーマス、ダイアン・デイヴィッドスン、マーシャ・ボール、リーバ・ラッセル、ヴィッキー・キャリーコが一堂に会し交互にマイクを握ったりというぜいたくさ。こんなおねえさまがたにはさまれた〜い。

 

(written 2023.6.16)

2023/05/14

ツェッペリンにおだやかな曲なんてほとんどない

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(3 min read)

 

Led Zeppelin - calm songs
https://open.spotify.com/playlist/46ezoVQYX0J24yd04I8had?si=f4498f9db7154910

 

レッド・ツェッペリンは音楽ファン人生の最初だった10代なかばに出会って好きになったバンド。あのころトンがってイキっていたぼくは音楽でもやっぱりハードでエッジの効いたものが好きでした。ツェッペリンを好きになった一因もそれ。

 

歳とってもそうしたロックが好きだという趣味が変わらずそのままずっと続いているファンもかなり多いので、おだやかで平和なものを中心に愛聴するように傾向が変わったぼくはどっちかというとマイノリティなのかもしれません。

 

もちろんそのぉ〜、ハード・ロックにまでおだやかさを求められるものならそうしたいと思ってしまうぼくの考えが根本的に筋違いなわけですけども、もともとボスのジミー・ペイジはマイルドでフォーキーな嗜好をもあわせ持っていた音楽家ではありました。

 

ヤードバーズ解散後、次の方向性を模索していた際、ロバート・プラントの声とジョン・ボーナムのドラミングを耳にして、これだ!ハード・ロック路線で行こう!となったわけであって、そう、この二名こそツェッペリンのイコン・ヴォイスみたいなもんでしたね。

 

ともあれそんななかから、これはまだ比較的おだやかで静かっぽい感じかもとちょっとは思える曲を集めて一個のプレイリストにしておいたのがいちばん上のリンク。だから「コミュニケイション・ブレイクダウン」も「胸いっぱいの愛を」を「ハートブレイカー」も「移民の歌」も「ロックンロール」もありません。

 

ツェッペリンを聴くロック・ファンのみなさんに、ぼくもかつてはこのバンドのすべてが大好きだったけど最近はこんな感じを好むようになってきたよっていうのを、このバンドの音楽でもって多少は理解していただけるかと思います。

 

といってもですね、やっぱりツェッペリンだけあって、出だしから前半はゆっくりおだやかに徐行していても、途中から終盤にかけて激しく派手で重たい感じに展開することが多いです。きょうのセレクションもほとんどがそう。そんなものまで外していたらほぼなにも残らないバンドですから。

 

個人的には特にジョン・ボーナムのドラミングがやかましく感じます。おだやかムードをすべてぶち壊しにしてくれていて、これは決して悪口とか批判じゃないのですが、曲が、特に後半、ドラマティックに展開する最大のキー・マンに違いありません。ヘヴィ。でも最近はもっと軽いのが好きだなぁ。

 

多くのロック・ミュージックは(淡々としているより)ドラマティックに展開したほうがいいし、それでこそ聴き手のみんなに賞賛されるっていうわけで、ツェッペリンも同傾向のバンドでした。ってかほとんどのロックはそうでしょ。

 

(written 2023.4.9)

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