カテゴリー「サブスク関連」の58件の記事

2022/09/24

サブスクで「アルバム」はオワコン??

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https://times.abema.tv/articles/-/10010818

 

リンクした上の記事だけでなく、音楽系サブスク・サービスの普及とともに「アルバムで聴く」というフォーマットは終わりつつあるようだという議論をときどき目にします。しかし、ホントにそうかな?というとっても強い個人的な疑念と実感をぼくなんかは抱いているんですね。

 

フィジカルだろうとサブスクだろうと、どう聴くかは自由で千差万別なんだから、そんな「いまはこういう時代だ」という考えというかフレームというか流れというか、そんなもん関係ねえっていうのがぼくの確固たる信念。実際かなりヘヴィなSpotifyユーザーですけど、全聴取時間の八、九割は音楽家サイドが提供したオリジナル・アルバムを聴いています。

 

Spotifyだと、なんでもプレミアムを登録しない無料ユーザーには(アルバム無視の)シャッフル聴きしか用意されていない時代もあったとかいうハナシを見ることがありますが、そうなの?たったの月額¥980なんだし、ぼくなんかいきなりはじめから有料登録ユーザーでそのまま現在まできていますから、なにも知りません。

 

Apple Musicはまた違うのかな、ちょっとわかりませんが、とにかく聴くときっていうかなにかのサービスを利用するときにいくらか少額でも対価を払わないと気が済まないっていう人間なもんで、それでも音楽系サブスクはレコードやCDをどんどん買うのと比べたらアホみたいに安価なんだから、と思えば毎月¥1000¥2000くらいはね。

 

そういうことをやらずに一円たりとも払わず楽しめるだけ楽しみたいたって、そうはいきませんよね。ってことはアルバム聴き時代の終了とか、プレイリスト聴き、シャッフル聴きっていうのは、要するにライトな音楽ファン向けってことで、真剣にというか熱心に追求したいというヘヴィ・ユーザーを念頭においた話じゃないんでしょう。

 

でもサブスクが(アルバムで次々と聴きまくりたい)ヘヴィな音楽聴きにの用途に向くようには設計されていないかっていうと、まったくそんなことはないよねっていうのを、だれよりもこのぼくがこの身をもって強く強く実感しているところ。そんなこと、ふだんからこのブログをお読みのみなさんはとっくにご存知でしょう。

 

サブスクならではの聴きかたっていうのもたしかにあって、たとえばSpotifyで毎週金曜更新の新着案内プレイリスト『Release Rader』なんかはマジで助かっている役立っているものですけど、それを流して気になったやつは結局そこからたぐって収録アルバムを聴きますし、えっみんなそうじゃないの?

 

なんだかんだいって SP → LP → CD と進んできた音楽産業のその物理フォーマットのアナロジーでサブスクも根本的には組み上がっているシステムなんで、サブスクではアルバム単位で聴かないのが流れとかなんてのはただの戯言とか思えないサブスクずぶずぶのぼくでした。

 

(written 2022.9.23)

2022/09/19

musicaholic

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上のキャプチャ画像のとおり、Spotify AIの自動分析によればぼくは先月(八月ってことかな)497時間音楽を聴いたそうで、これ、31で割ると一日平均16時間強ということになります。起きている時間ほぼぜんぶじゃないか…。

 

これはSpotifyだけの数字。Apple Musicで聴いている時間もあるし(Amazon Musicは登録だけしてほとんど使っていない)、実はCDだってちょっとだけかけているので、あわせれば月約500時間くらいですか、うん、毎月だいたいそんなもんです。

 

もうこれは完全なるビョーキですよねえ。アルコールとか麻薬とかの中毒患者が、ちょっと血中濃度が下がるとガマンできず勝手に手が摂取に動くように、ぼくのばあいは音楽を絶やさず浴び続けていなければ死んでしまうっていう、そんな人間です。

 

こういうのって、経験的実感からすればサブスク・ユーザーのほうがなりやすいぞっていう気がしますよ。だってフィジカル購入だと枚数に応じて従量的に金額が増えていきますから限度があるっていうか、どっかで歯止めがかかりますが、Spotifyだとひと月¥980、たったそれだけ払えば無限に聴けちゃうんですから。

 

そんでもって先月はなんでもマイルズ・デイヴィス『イン・ア・サイレント・ウェイ』1曲目の「シー/ピースフル」をいちばん聴いて(理由があるのでそのうち書く)、12個の新しいプレイリストを作成したとのことです。こういったことをサービスのAIに自動把握されるのを嫌うかたもいらっしゃるのだろうと思いますけどね。

 

ぼくにとっては、趣味傾向をAIがつかむことで好みにそったオススメ・プレイリストを提示してくれたりするし、一度聴いた音楽家の新作が出ればお知らせが来て、なんだったら聴いたことなくたって同傾向の音楽ニュー・リリースは表示されるとか、そんなわけで趣味の充実に役立っているのは間違いないです。こうやって総まとめみたいなこともできる。

 

Spotifyにハマって以後は、それ以前に比してもさらに何段も音楽好きになってその充実度中毒度が増し人生がウレシタノシで、お金の倹約にもなってほかのこと(美容とか医療とか食事とか)にふりむけることができるようになっていっそうウレシタノシが増強され、そんな施術中外食中もずっと音楽を切らさず聴けるようになったし、もう言うことないじゃんね。

 

(written 2022.9.17)

2022/09/17

Play Next

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っていうプレイリストをSpotifyでつくってあるんですが、なにかというと「次に聴きたいアルバム」をどんどんドラッグ&ドロップで(つまりパソコンで)放り込んであるというだけのもの。

 

次に聴きたい「曲」を予約するんならアプリの機能で用意されていて、操作すればいま流れている曲の次にそれを(アルバムを超えてでも)再生してくれるんですが、アルバム単位でそれができないんですよね。ぼくはアルバム主義人間。

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一度Spotifyのオフシャル・サポートに問い合わせもしてみましたが、今後の検討課題とさせていただきますとのご回答。しかしアルバム単位で次にどれを聴くかっていうのはぼくみたいな人間には必須なこと。サービス内でそれができず、ほかのテキスト・アプリでメモなりしておかなくちゃいけないっていうのはやっぱりちょっとね。

 

フィジカル時代だと次に聴きたいレコードやCDを並べて置いておくことでこれが実現できていました。そうしたやりかたは、実をいうといまから約40年前の大学生のころにジャズ喫茶で見て、覚えて真似していたものです。

 

それをずっと長年、2019年夏ごろにサブスクのみ人間に変貌するまで続けていました。同じことができないか、CDをいくつも並べておくようにSpotifyで次に聴きたいアルバムを五作でも十作でも準備しておくことができないかと、ずいぶん悩みました。

 

なぜこうしたことが必要かというと、思いついた瞬時にやっておかないと、どんどん忘れてしまうからでもあります。加齢で記憶力は低下の一途をたどり、いまや三秒前の思いつきだって「なんだったっけ?」になる始末。

 

レコードやCDを棚から取りだして部屋のプレイヤーそばに見えるように置いておけばこうしたことは防げますし、記憶力の落ちていない年齢だって枚数が多くなれば憶えておけませんし、なにより次になにを聴いたらいいか迷ったり悩んだりさがしたりせずにすんで、ディスク・チェンジの際の無音の時間を無為に過ごすこともなくなります。

 

こうしたことがサブスク・サービスでもできなくちゃ意味ないので、ぼくみたいに自宅ジャズ喫茶さながら一日中音楽を楽しんでいる人間にとっては。アプリ内では不可能と知り、ずっとテキスト・メモをしていました。それでべつに不便も不満もなかったんですけど、アプリ見ながら別なアプリで検索するというのだけがちょっと手間でですね(ものぐさ)。

 

そんなことであれこれ試してたどりついたのが『Play Next』(名前はなんでも)と名付けた一個のプレイリストに、あっこれあとで聴きたいなっと思いついたアルバムを見つけた瞬間に放り込んでおくというやりかた。次々と追加し、聴き終わったアルバムはデリートします(そうしないと長大になりすぎて、今度はスクロールの手間がかかるようになる)。

 

現状、これ以外に方法がないように思うんですけど、音楽サブスク・ユーザーでもっといいやりかたをご存知のかたがいらっしゃれば、ぜひ教えてください。

 

(written 2022.9.15)

2022/07/07

Spotifyに殺意をいだくとき(2)〜 リイシューものジャケット問題

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(4 min read)

 

さまざまな問題を感じながらも音楽を聴くのにこれ以上便利で使いやすく楽しいサービスはないので使い続けているSpotify。これのおかげで人生がすっかり充実するようになりましたが、やはりときたまギクッとすることがあります。

 

それはこないだふとウェザー・リポートの1971年デビュー・アルバムを聴きたくなってさがしたときのこと。出てきたのはこれ、これですよ。上にSpotifyアプリのスクリーン・キャプチャを貼っておきましたが、こりゃアカンやろう!このジャケット。

 

コロンビアの例のナイス・プライス・シリーズ(とかなんとか言っていたと思う)だったジャケットで、1990年代だったかなあ、これでめっちゃた〜っくさん出ていたんですよ、過去の名作リイシューCDが。オリジナル・ジャケットの外枠を赤い太線でぐるっと囲って。

 

オリジナル・ジャケットのデザインを破壊する行為で、なにしてくれてんねん!と当時から強い憤りを感じていました。ウェザー・リポートだけじゃなくウェイン・ショーターの『ネイティヴ・ダンサー』もマイルズ・デイヴィスの諸作もこの赤枠ジャケで出ていたんです。ほんと無数にあった。コロンビアの当時の過去作リイシューはぜんぶこれだったかも。

 

しかしそんな時代はもう過ぎ去った、コロンビア(レガシー)だってその後ちゃんとオリジナル・ジャケットを尊重したかたちでリリースしなおしているし、すっかり忘れていたんですよ、ヘドが出るほど大嫌いだったあの赤枠ジャケのことなんか。ぜんぶ買いなおしたので、大量に持っていた赤枠のやつは中古ショップへ売りました。

 

あんなイヤなこと、もうぜんぜん記憶の片隅にも残っていないくらいだったのに、それをSpotifyが復活させやがりくださりなさった!『ウェザー・リポート』(71)だけでなく、『アイ・シング・ザ・ボディ・エレクトリック』も『ミスター・ゴーン』も『8:30』もこれ。どないなっとるんやぁ〜。

 

問題を切り分けるためApple Musicのほうでも見てみたら、なんとそれらはすべてまったく同様の赤枠ジャケなんですね。ってことはプラットフォームがわの責任じゃなく提供しているレコード会社に責があるんだと思いますけど、こんなんアカンって!

 

手当たり次第思いつくコロンビアの過去作をSpotifyであたってみたら、実はけっこうあります、このイヤなやつが。いったい1917年の商業的レコード録音発売開始当初からそもそも音楽や音楽家や作品を尊重しない態度が垣間見えてきたこのメイジャー、なにを考えているんでしょうね。

 

市場にジャケットが微妙に異なる複数のリイシューCDが存在しているばあい、購買者サイドが選択できます。気に入らなかったら別のちゃんとしたのを買えばいいだけ。でもサブスクだと「それ」しかないんですよね。イヤなジャケをガマンして見ないようにしつつ音だけ聴くしかない。

 

サービスの問題ではなく提供元のレコード会社がちゃんとしていないんであって、あるいはひょっとしてサブスク軽視なのか?といぶかりますが、普及してもうだいぶ経ったんだし、それでしか音楽聴かないっていう、ウェザー・リポートにしろそれで初めて出会ったという、そういうリスナーだったら戸惑うんじゃないですかね。オリジナル・ジャケットを見る機会でもあれば「あれっ?これ、赤枠がないよ、おかしいね」って思うかも。

 

それでいいのか、コロンビア?!

 

(written 2022.5.25)

2022/06/21

Release Rader

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っていう毎週金曜日更新のSpotifyプレイリストで新着音楽をチェックしているんですが、これはユーザー各人のためにそれぞれあつらえられたもの。もちろんAIが自動でやっているんですけど。

 

なにかこうしたものがないとサブスク・サービス内で新作リリース到着を知る機会がないということで、ある時期に『Release Rader』の存在を知り、毎週末に定期チェックするようになりました。最初はメールで更新のお知らせが来ていたような。

 

『Release Rader』のおかげでニュー・リリースに気づくことができて、聴けばなかなかいいぞと感じ、そのままたぐって新作アルバムに行きついたり、あるいは一曲だけでも、それが結果的にそこそこのブログ記事に結実したりも多いのでいいと思います。

 

ユーザーのふだんの聴取傾向や好みを分析してなるべく合致するように、あるいはよく聴いている音楽家や音楽ジャンルなどを考慮してできあがるんですから、縁もゆかりもない、まったく聴いたこともないという分野のものが実はなかなか出てこない、そっちですぐれたニュー・リリースがあっても情報が入ってこないというのは、正直言って欠点ですけどね。

 

あちこち興味が拡散する人間には、そこだけがちょっともどかしく。チック・コリアとかウェザー・リポートとかその手の新作なんか教えてくれなくたっていいよ、自分でさがせるぞって思っちゃう。ほんとだったらゾクゾクする未知の音楽を推薦してほしいぞと『Relaease Rader』に望みたいんですが、そんなのプログラムが組めないでしょうから。

 

商売ってそんなもんではありますね。顧客のニーズというか、以前はこれを買ったとかこういうのをチェックしていているみたいだとか、その手のデータをもとにして、人力でも自動でも「次はこれ、どうでしょう?」と差し向けるわけで、それ以外にやりかたなんてなく、180度違う別のなにかを常にさがしている人間なんてそもそも少数派ですから、こぼれ落ちるしかないんです。

 

そんなこんなで、(ほぼ)完全にSpotifyでしか音楽を聴かなくなったぼくも、狭い一定傾向を囲い込むような聴きかたに徐々に移行しつつあります。そうするとこれほど便利で心地いいサービスはなく、同時にたいへんつまらなくも感じるので、適度に補うべくネットで情報をあさっていますね。

 

(written 2022.6.14)

2022/05/23

いつだって音楽なんかもひとり聴き(川柳)

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Spotifyがないと、もはや生きていけない人間になっちまいましたが、このサブスク・サービスはときたまビックリするほどイヤなことをしてくれます。というのはちょっと前から宣伝されていたSpotify Duoのこと。

 

こういうプランができたというのをただ言っているだけだったから関係ないやと無視していたんですが、こないだなんかわざわざぼく宛のメールでお知らせしてくださりなさりやがったんですからね。日をおいて二通も。アホちゃうのんか。

 

いっしょに暮らす二人向けのプレミアム・プラン(プレミアムとはなんでもできる無制限のやつ、ぼくもこれ)というわけで、月額が¥980のままだから、バラバラに登録するより二倍お得というアピールなんですが、そんなもんねえ、こっちはず〜〜〜っとひとりだっちゅ〜ねん。だれかれかまわずこんなメールばらまかないでよ〜Spotify。

 

コミュ障でいつもひとりぼっちの人間をどうしてこんなふうにいじめるのか、神経をわざと逆なでしてくださっておられるんじゃないかと思うほど不快だったSpotify Duoプランお知らせの販促メール(二通)。二人住まいかどうかSpotify側は確認できないことだからしょうがないとは思いつつ、しかしこのデュオ・プランには重大な誤謬がふくまれているようにも感じます。

 

それは、音楽(映画でも絵画でも文学でも)ってものは基本「ひとり」でやる行為で、たとえだれかといっしょに暮らしていても孤独な営みなのだという根本が理解されていないかもと思えたこと。ふだんから熱心に音楽を聴いているリスナーには説明無用なことですね。

 

イベントやコンサートなどの会場で大勢のお客さんといっしょに一個の音楽を聴いているときだって、たしかにみんなで同じものを聴いてはいるものの、ひとりひとりがそれぞれバラバラでステージに正対しているわけなんですから。恋愛や性行為みたいな共同作業じゃありません。つまり、ライヴ音楽の観客は常に集団オナニー。

 

ここは音楽愛好において決定的な重大事項、本質です。そういえばずいぶん前、ぼくが大学生だった1980年前後あたりに大流行したソニーのウォークマンも、いまのSpotifyのデュオ・プランみたいに、一個の機械にヘッドフォン差し込み端子が二個付いているカップル用のモデルを宣伝していたこともありました。

 

なんかそんな映像というかテレビCMだったかもしれないんですが、当時見たようなかすかな記憶があたまの隅に残っています。仲のいいカップルが、一個のウォークマンで同じ一個のカセットテープ音楽を仲よく同時に聴ければ…、う〜ん、たしかに楽しいデートになるのかもしれませんけど。

 

この種の発想は、だからずっと前からあるにはあって、Spotifyが最近急にデュオ・プランを言い出したのだってべつに目新しい商売じゃないんでしょうけどね。どんなに仲のいい同居カップルだって、なにをどう聴きたいか?の好みはバラバラで、人間それぞれ志向性が千差万別だっていう、音楽聴きの根っこの原点を犯そうとするものではあります。

 

(written 2022.5.20)

2022/03/24

サブスクに載せたり消したりしないでほしい

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(4 min read)

 

2020年おおみそかにアップロードした記事「21世紀のベスト20」。これにどちらも選出したパウロ・フローレス(アンゴラ)の2013年作『O País Que Nasceu Meu Pai』とレー・クエン(ヴェトナム)の16年作『Khúc Tình Xưa - Lam Phương』は、その後一時期Spotifyで聴けなくなっていました。
https://hisashitoshima.cocolog-nifty.com/blog/2020/12/post-0be9ec.html

 

世紀ベストに選ぶくらいどっちも大好きでぼくのなかで評価が高いこの二作、もともとはもちろんSpotifyで聴けました。それでもってぼくも楽しんでいたというのに、しかし、しばらく経って両方とも消えたんです。

 

ときどきあるんですけどね、こういうことが、Spotify(や他の音楽系サブスクでも同じだと思う)では。なんなんでしょうね、一度入れたものをまた消すっていうのは。消えないものが大半ですけれども、なぜだか謎の消失現象がたまにあります。

 

なにかの権利関係のことかな?と推測するわけですが、そもそもそういったことをクリアした上でサブスクで聴けるようになるんじゃないんですか?あるいは音楽家本人の意向とか事務所、レーベルの方針とか、さまざまに考えられますけれども、もはや2020年代だというのにCDじゃないと聴けないなんて、あまりにも時代錯誤。

 

それぞれの人間にそれぞれの事情があって、ぼくのばあい引越した2020年7月から約一年間、住宅事情によりCDが手にとれない、ダンボール箱に入ったままという状態が続きました。その後もう一回の引っ越しですべてのCDをちゃんと出しましたけども、未整理のままなのは変わらず(やる気もなし?)。

 

それでも主だったものはパソコンのMuiscアプリ(旧名iTunes)にファイルとして入っていて、パウロ・フローレスもレー・クエンもCD買ったやつはぜんぶインポート済みの状態だったんで、だから聴こうと思えば不便はありませんでした。ですけどねぇ。

 

そもそもレコードやCDとして、あるいはストレージ内の実体ファイルとして、所有していないと聴けない音楽ってなんなんですか?パソコンだって一定期間で買い換えますから、その際に膨大な内蔵音楽ファイルを移行しなくちゃいけないのがウンザリ。物体の引っ越しも同様。

 

そこいくとSpotifyなどサブスクはネット環境さえあればいつでもどこででもアクセスし、聴けるんですよ、パソコンでもスマホでも。そんなサービスに存在しているか否かはめちゃくちゃ意味がデカいです。音楽ライフを左右するくらいに大きなことです。もういまやネット環境がない、まったく電波もないという状態は考えにくいですから。

 

しかもパウロにしろレーにしろ、聴けたのが一度消え、それがまたいま(2021年8月下旬)復活しているのはいいことですけど、しばらくのあいだどうしてこんな名作がSpotifyで聴けないの?とぼくは悶々としていました。

 

心臓によくないです。また消えるんじゃないかとビクビクしますから。お願いですから、一度聴けるようにしたものを(どんな事情があるか知りませんけど)消さないでほしい。リスナーとしては泣きたくなっちゃいます。戦々恐々の日々を送りたくないです。聴く方法が皆無になるわけじゃないにしても。

 

以前解禁になったジョアン・ジルベルト『三月の水』もいっとき聴けなくなっていたし、ずっと楽しんできたアンガームの2018年作、19年作だって消えて、また復活。ヒバ・タワジの『30』も数ヶ月間グレー・アウトしていたし。現在はぜんぶ復活していますけど、勘弁してください。

 

(written 2021.8.27)

2022/03/01

音楽家サイドは公式サイトに新作の基本情報を載せてほしい

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(4 min read)

 

タイトルでぜんぶ言っていますけれども、ホントこのとおりです。いまどき公式ホーム・ページか公式ソーシャル・メディア・アカウントを持っていない音楽家はいないくらいですが、新作のレコーディング・データをきっちり載せているか?となると、まだまだと言わざるをえません。

 

なぜこれを言うかというと、サブスクで音楽を聴くのが主流になったからです。レコードなりCDなりであれば、付属ブックレットに演奏パーソネルやその他各種データが載っているでしょう(CDでもやらないアンガームみたいなケースもたまにあるけど)。

 

けれど、もういまやフィジカルじゃなくサブスクで音楽を聴く時代。そのままでは新作の基本情報が入手できません。そこがどうしても気になる、というのはぼくがジャズ聴きで古いタイプの音楽ファンだからかもしれませんが。

 

でも、あっ、ここのこのギターいいな、このツヤっぽいサックス・ソロはだれが吹いてんの?みたいなことが気にかかるというのは、ある意味とうぜんでしょう、それが人間の心理というものですよ。

 

ところが、それを知る手がかりがないんです。フィジカルを買わなかったら。

 

だからネットで検索するんですが、どうしても見つからないってことがあります。CDなり買ってよというメッセージかもしれませんが、もはや2022年にもなってねぇ、そりゃないぜ。時代の流れに逆行しているでしょう。なんども書いていますけど、一枚2000円前後のフィジカルと、ひと月980円のサブスクとでは、貧乏人に選択の余地はないんですから。

 

というわけでサブスク聴きの熱狂的音楽リスナーにとっては、パーソネルなどレコーディング・データを知るのはネット検索がすべて。マジですべてです。でも、いちいちここにあるかな?あ、ないね、じゃあこっち?とさがしまわらなくても、公式サイトですぐわかるようになっていればどんだけ便利なことか。

 

ぼくが公式サイト(か公式ソーシャル・メディアでの投稿)に載せてほしいと思う情報は以下のとおり。

 

・演奏パーソネル
・各曲の作詞・作曲者
・プロデューサー、アレンジャー
・録音スタジオ(ライヴのばあいは会場)
・エンジニア、ミキサー
・できれば録音年月日
・ジャケットのアート・ワークをてがけたデザイナー、フォトグラファー

 

こういった情報、過去の名作みたいなものであればたいていWikipediaがあって、ほぼどれもわかるんですけども、問題は新作ですよ。新作でもよっぽど有名で注目度も高い音楽家の注目作ならWikipediaが速攻でできることもあります。

 

でもそんなケースはレアなので、ネットで音楽家名とアルバム名で検索しまくって、それでどこかに載っているのを参考にしているわけです。公式サイト、レコード会社のHP、CDショップのサイトなどなど。それで見つからなかったら当該音楽家のソーシャル・メディア・アカウントをさがします。

 

そこまでやってもどうしても見つからない、どこにも載っていないというばあいがわりあいあって、困ったもんだなあと思っていますよ。テキスト情報が載せられないっていうのがサブスク最大の欠点で、これを補うため、リスナーの利便のために、音楽家や会社側は積極的にこの手のレコーディング・データをネットに公式掲載してほしいと、強く強くお願いします。

 

(written 2021.9.29)

2022/02/21

2022年2月19日の会話より

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(8 sec read)

 

Facebookメッセンジャーで。相手はプリンスが好きな美容室経営の友人スタイリスト。

 

(written 2022.2.19)

2021/12/11

ネットでしか音楽聴けなくなったら終わり?

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(5 min read)

 

写真のデュークというのは愛媛県松山市内にただ一軒だけ2021年現在でも存在する音楽CDショップ。いまやここだけなんですよね。県庁所在地の松山でもこうなんですから、いわんや県内のほかの町は言わずと知れた砂漠状態。大洲で九年暮らしましたが、もちろんCDショップなんてゼロでした。

 

デュークも街に出たときに毎回ちらっと覗いてみるんですが、どうやって商売を続けられているのか不思議に思うような閑古鳥が鳴いていて、いまや音楽聴きが完全にネットでのダウンロードやストリーミング、特に後者に移行したことを、地方都市に住んでいるほうが強く実感します。

 

このへんの現実というか事情は、やや規模が縮小傾向?とはいえタワーレコードやディスクユニオンみたいな大型チェーン店や、小規模でも特異な品揃えの充実で魅せるセレクトショップ的専門店などがまだまだ残っている大都会の住人には、なかなか皮膚感覚で理解してもらえないことだろうなあと日々痛感しておりますね。

 

ですので、この種のことがらではちょっと前に大阪府民の音楽ファンと口論になりました。そのかたのおっしゃるには、CDショップとかは音楽情報の発信基地であって、それはいつまでもなくなってほしくないと。その考えは正しいとぼくも思うものの、こちら地方都市にはそんな基地なんぞもはや一個もありませんぜ〜っていう実情をどうしてくれるの?

 

だから事情を知らずに発言しているんでしょうねえ。そのかたは一連の投稿の最初のほうで「ネットでしか音楽聴けなくなったら終わりだろう」という暴言も吐いていて、終わりってなんだ?!終わりって!と、ぼくは激しい憤りを感じたわけです。それで口論になったんですけどね。

 

なぜかって、いまやぼくは100%ネットでしか音楽聴かなくなっていますから。ってことは、そのかたの御説が正しいとするならば、音楽リスナーとしてのぼくは「終わって」いることになります。CD買うのは岩佐美咲などよほどの例外だけ。ここ約二年間では美咲関係でたった二枚買っただけです。あ、こないだ一枚、マラヴォワ買ったけど。

 

こちらではCDを売る路面店が絶滅していますから、どうしても買いたいときはもちろんアマゾンやディスクユニオンやエル・スールなどのネット通販でっていうことになるんですけれども、書店もどんどん消えているから本も通販だし、映画館も郊外型シネコンがちょっとだけっていう現状だからサブスクで、っていうのが地方民の直面している切実な現状です。お芝居や落語会なんかはまったくのゼロ。

 

どうか、このあたり、想像力の乏しい大都会民のみなさんにもわかっていただきたいなと心から願う次第。本や映画その他はいったんおくとしても、音楽。SpotifyやApple Musicが、ネット端末と環境さえあれば(これはどんなド田舎でもさすがにつながる)だれでも使えるので、それに頼るようになるのは必然的な流れだと思います。

 

それらはひと月¥980で不自由なく無限に聴けるんですから、いわゆるロスジェネ以降の経済的な困窮にあえいでいる一般現代人にとっても(これは都会民/地方民関係なく)優しいでしょう。CD一枚、買えたとして¥2000くらいします。約二日分の食事代じゃないですか。背に腹は変えられないんですから。

 

もはやサブスクでしか、すなわちネットでしか音楽聴かなくなったぼくは「終わって」いるのかどうか、ちょっと自分ではわかりませんが、でも毎日こんだけ大量の音楽を聴き、感想文を書き毎日ネットに上げ、反応を得たり得なかったりしている自身の感覚で言えば、CD買って聴いていた時期よりも充実度・満足度が大幅にアップしているという強い実感もあります。

 

CDショップなど路面店が情報発信基地だとその大阪府民のかたはおっしゃるけれども、足でかせげ、実地をまわってさがせ、情報をゲットせよっていうのは、25年くらい前までの感覚じゃないですか。いまやどんな音楽情報もネットで、特にソーシャル・メディアで、流れる時代なんですから。

 

そのアンテナを常に張っていればOKなんで、1970年付近に青春時代を過ごし、そのころレコードを買って楽しんでいたあの時代の感覚から一歩もアップデートできていないひとたちとは、要件以外でお付き合いする気がなくなりつつあるかもしれません。

 

(written 2021.10.27)

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